たまには脱線してプログラミングでない話も。
最も優れた曲の一つ
「最も」優れているのに複数ある。矛盾を感じていました。そりゃそうです。しかもこの言葉は大抵無根拠に言われます。なぜなのでしょうか?
「最も優れた」は優れている
例えば5歳児の落書きとモナリザはどちらがうまいかは明白です。しかしそれがゴッホのひまわりとモナリザではどうでしょうか?
丸焦げの卵焼きと三ツ星レストランのパスタは?小学生野球チームとメジャーリーグチームは?明らかですね。しかしこれが三つ星レストラン同士、メジャーリーグチーム同士なら?わかりません。
しかし、少なくとも5歳児の落書き、丸焦げの卵焼き、小学生野球チームは「最も優れ」てはいませんね。なぜなら優れていないからです。
技能の優劣
ここまででわかる通り、ある程度までは技能の上下をつけることはできます。絵で言えば遠近法ができてない、パースがおかしい、実物と異なる、料理なら焦げてないか、しょっぱすぎないか辛すぎないか、野球なら足の速さ、ボールの速さなどですね。
これらは一流になればなるほど、多少の差はあれどほぼ基準を満足に満たせるレベルまで達します。この時、優劣をつけることは実質不可能です。
野球選手たちも身体能力はどれをとっても一流です。ほんの少し誰々は誰々より足が遅いなどあってもそれらはごくごく僅かであるケースがほとんどです。
では最も優れたとは
最も優れたというのは、考えうる基準をほぼ満たしているということです。そこから先は人の主観次第で変わりますし優劣はつけようがありません。僕の中にも「最も優れた楽曲」は多々あります。
one of the best expressions
日本語ではあまり馴染みのない「最も優れた」という表現。英語圏の「最も優れた」表現の一つだと感じます。