最初に書いておきますがただのポエムです。
物理キーボードは Bad UX
- 物理キーボードは入力はしやすい。が、ctrlキーやaltキーなどを押しても、アルファベットキーたちにインタラクションが何もない。これはBad UX。
- 逆にソフトウェアキーボードはユーザーアクションに対してリアクションがある。とても良いUX。たとえば、唯一のメタキーであるシフトキーを押すと、キー表示が大文字になる。これによってユーザーは直感的な操作が可能になる。また、メタキーがシフトキー以外にない。そのため、「メタキーを押してもリアクションがない」という問題を抱えていない。
- ソフトウェアキーボードでは日本語入力と英語入力の切り替えを「キーボードそのものを入れ替えて」実現している。物理キーボードでこれは無理。配列ごとまるっと変わるので。ソフトウェアキーボードの利点のひとつといえる。
- けど、ソフトウェアキーボード最大の弱点は入力がしづらいこと。連続した入力をしづらい、両手10本の指を動員しづらい、指のサイズに対してキートップのサイズが小さいことなどが原因だ。また、物理的にキートップ間の境界がわからないため、タッチタイピングにも向いていない。
折衷案「タブレット型キーボード」
- ソフトウェアキーボード、物理キーボードどちらの特性も盛り込みつつ本気で課題を解消するなら「タブレット型のキーボード端末」になるのでは?
- 画面を大きくすることでキーサイズを保障する
- iPhoneのホームボタンのように振動を使って疑似的にボタンを押した感じを出す
- 「ある程度は」ソフトウェアキーボードの入力のしづらさを解消できるはず
- ソフトウェアキーボードのように配列を入力ごとにまるっと切り替えられる
- 本気で普及を目指すのであれば、タブレット型キーボードはノートPCにデフォルトで付けるしかない。Macあたりがやってほしい(そういえば Mac の Touch Bar ってこれの先駆け感あるな。もっとぐいぐい行ってくれ)。そして、タブレット型キーボードはキーショートカット学習用、外部キーボードは腱鞘炎対策となるのではないか。
タブレット型キーボードの課題
- ある程度はこの分業で良い。サービス触りたては学習用を触ればいいし、触らずともショートカット表として使える。でも、できたらタブレット型キーボードに統一したい。新しいソフトウェアを触るときに毎回タブレット型キーボードへスイッチングするコストが高い。結局タブレット型キーボードを使わなくなるのがありありと想像できる。
- 絶対、タブレット型キーボードならショートカットキーの学習速度が現在とは段違いになるはずだし、みんなにとって恩恵がある。やらない理由はないんですよ…
- もっと言うならメタキー自体廃止したい。いや、そこまでやるとさすがに過激なんだけど、あるソフトウェアのときはデフォルトでショートカットキー用の表示にするくらいはしたい。たとえばPhotoshopとかはメタキーなしのキーボードショートカットを採用しているし、Photoshopを立ち上げた瞬間にキーボードショートカット専用キーボードになるとうれしいよね。
- そもそも、「立ち上げたソフトごとにキーボードショートカットを表示する」ためにはそのソフトのショートカット情報をキーボードに送信しなければならない。そのためのフォーマット・プロトコルを作る必要があるし、ソフトウェア側にショートカット情報を提供してもらう形にすると、普及に時間がかかる。どんなに早くて3年くらいかかるのではないだろうか。長い道のりだ…